雨は、実は好き。
全て、洗い流してくれる気がするから。
私の、過去も、無くした思い出も。
全て、洗い流してくれればいいのに。
そしたら、綺麗な私に、なれるかな。
…とは言いながら、やっぱり連日振られるのはちょっと困るなぁ、なんて呟く。
今までは雨が降ると嬉しかったものだけれど。
我ながらなかなかに我儘だなあなんて、つい笑みを漏らして。
「…6月だから仕方ないけど、あんまり雨が続くと…心配。」
私の大好きな人は、雨が苦手だから。
だから、止んでほしいなってやっぱり願って。
我儘な自分に笑ってしまうのだ。
綺麗な私にならなくてもいい、汚い儘でもいい。
汚い腕のままでも、彼は私を受け入れてくれるから。
だから、私はこの腕で、あの人の傘になればいい。
「さぁて、買い物に行ってこよう。」
赤い傘差して、私は行こう。
きっと、帰る頃には止んでいる事を願いながら。
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折角ブログ新しくしたので短い文を。
書きながら脳内で天野月子の「菩提樹」が流れてたり。
でも、どっちかって言うと「轍」のほうが姫月さんぽいかな、と思わなくもないですwPR